As time goes by.〜日々の残像、泡の痕〜

夜中にネコがないていた








寒い夜

街外れの公園で

たった一匹で


シャーシャーないていた







なき声が


僕を呼んでいるような気がして


コートをひっかけ公園まで歩いて行ったんだ










子猫だった








ぷるぷる震えていた

だから

腕に抱き上げて

コートで包んで

家まで連れて帰ったんだ








ストーブを焚いて

暖かくして 

ぬくぬくにして

ネコは布団に包まりながら

かわいい声でニャアとないた






よしよしと撫でると 

ニャアニャアないて

ぼくの手のひらに 

あたまを押しつけて

ペロペロ舐めた








ぼくは 

とっておきのカツオブシの封を開けた









それを削ってごはんにかけ


ネコとおいしく食べたんだ







(美味しいかい?)




(嬉しいかい?)







食べ終わったら

うれしそうに

しっぽをくるんくるんにして

舌で顔を舐めた


そのしぐさがとても可愛らしくて


ネコといっしょに布団の中で遊んでいた







しばらくすると








ネコは一つ伸びて

ふとんから軽やかに出て

ベランダの窓に頭をつけた






外からネコのなき声が聞こえている

こっちへ近づいてくるように聞こえたんだ







窓をそっと開けてあげると

一度こっちを振り返り

ニャアと一声ないて

ベランダの外へ飛び出していった














じゃあね 
かわいいネコ











お腹すいたらまたおいでよ


あったかい部屋で待ってるよ


カツオブシ買って待ってるよ


遠くから 









二匹のネコが嬉しそうにないていた



コメント
この記事へのコメント
初めまして。

この物語っていうんでしょうか、実話ですか?
読んでいてほんわかな気持ちになりました。
とても繊細で、あたたかくて・・・

自分でケダモノという人に悪い人はいません(*^△^*)

これからも楽しみにしてます。

2008/06/27(金) 21:28 | URL | 森のナウシカ #-[ 編集]
初めまして。
拙いブログへようこそ。
>実話ですか?
いえいえ、半分実話で空想、妄想みたいなものです(笑
これからもよろしくです。
2008/06/27(金) 22:02 | URL | 紅蓮 #GTh2ANWE[ 編集]
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